LPガスについて

LPガスについて

LPガスとは?

LPガス(LPG)とは「Liquefied(液化した) Petroleum(石油) Gas(ガス)」の略称で、プロパンやブタンを主成分とした気体燃料です。一般的にはプロパンガスとも呼ばれます。
LPガスは通常は気体ですが、圧縮や冷却することによって簡単に液化させることができ、液化した時の体積は気体時の250分の1になります。
そのため、液化させた状態で、LPガス容器にいれてみなさんのご家庭に運ばれています。

LPガスの特徴

1クリーンでエコ

LPガスは、地球温暖化の原因といわれるCO2の排出が少なく、 酸性雨の原因となるSOxの排出もほとんどないクリーンなエネルギーです。

2ハイパワー

灯油や都市ガスと比べて発熱量が大きいのが特徴です。そのため、一般家庭だけでなく鉄鋼の溶接などでも活躍しています。

3災害に強い

安定的に供給でき、万が一の災害時にもいち早い復旧が可能です。 1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災でも供給の途絶えが少なく、災害時に強みを発揮することを証明しています。

4容易に供給できる

LPガスは本来の姿である気体から簡単に液化させたり、逆に気化させたりできます。輸送・貯蔵も比較的容易で、家庭用自動車用や工業用燃料として幅広く使われています。

LPガスの流通

供給の現状

我が国で使われているLPガスの約80%は海外からの輸入したものです。LPガスは、一次基地から内航船及びタンクローリーによって二次基地まで運ばれ、さらに家庭用は充てん所にてボンベ容器に詰め替えられて、各需要家へ運搬されます。

LPガスについて

出所:日本LPガス協会

LPガス Q&A

Qガス容器の中はどうなっているの?

LPガスは容器に積められて配達された時には、液体の状態(高圧液化ガス)です。
これが容器内で大気の熱を取り込み、自動的に気化してガスとなってご家庭で使われます。

ガス容器の中はどうなっているの

QLPガスと都市ガスの違いって?

LPガスは供給場所を選ばないエネルギー

導管を必要としないLPガスは車で運べる場所であれば供給場所を選びません。また、1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災では、安全で持ち運びが便利なことから、緊急対応エネルギーとして実証しました。

LPガス比重は空気より重い

LPガスは、空気よりも重いという特性があります。
ですから、万一ガスが漏れた場合は床面付近に溜まります。そのため、ガス警報器は床面から30センチ以内の高さに設置されます。(逆に都市ガスは、空気よりも軽いので天井近くに設置されます)

LPガス比重は空気より重い

Qガス容器のガスがなくなりかけたとき臭うのはなぜ?

LPガスは、本来、無色・無臭ですが、万が一漏れた時にすぐ分かるように、タマネギの腐ったような臭い(付臭剤)をわざとつけています。
この臭いの成分は、燃えると無臭になりますが、気化スピードがLPガスに比べて遅いため容器の残量が少なくなると付臭剤の濃度が相対的に高くなり、燃焼時にガス臭いと感じることがあります。

ガス容器のガスがなくなりかけたとき臭うのはなぜ